太陽メッキ工業所では亜鉛メッキ以外の表面処理全般も承ります。
当社でお受けできる表面処理の一例をご紹介いたします。
アルマイト
アルミニウムは空気中の酸素と結びついて自然に作られる薄い酸化被膜に守られており、一般的に錆びにくい素材として知られています。
しかし、非常に薄い皮膜のため、環境によっては化学反応で腐食してしまいます。
これを防ぐために、アルミニウムに人工的に酸化被膜を生成させ保護する表面処理のことをアルマイト（陽極酸化処理）といいます。家庭製品ではやかんや鍋にも用いられる技術で、半導体部品、医療機器にも使われています。また、タイヤのホイールのカラーリングのようなデザイン性を要する場面でも用いられています。
やかん・鍋 ／ 半導体製品 ／ 医療機器
硬質クロームメッキ
硬質クロームメッキの最大の特徴は、非常に硬く耐摩耗性に優れていることで、電気メッキの中では最も高硬度のメッキ加工です。
また、摩擦係数が低く、相手と凝着しずらく潤滑性にも優れています。これらの特長から、摩耗しやすい機械部品やローラーや金型類など、耐久性を必要とする多くの用途に用いられています。鉄鋼、ステンレス、銅、銅合金などの金属に向いています。
機械部品 ／ ローラー ／ 金型類
無電解ニッケル
無電解ニッケルは、電気を使わず科学的還元作用により金属をメッキする方法です。
使用する金属やその反応の仕組みで何種類かに分類することができ、あらゆる金属に加工を施すことができます。電流分布の影響がなく、メッキの厚さを均一につけることが可能なため、寸法精度を有するものや、複雑な形状のものに適しています。
例えば、精密性を要する自動車の測定装置や変速機、複雑な形状のものが多い歯科用器具など多くの用途に使用されています。
測定器 ／ 変速機 ／ 歯科用器具
電解ニッケル
電解ニッケルは、主に鉄の腐食防止や外観を改善するために使用されます。特徴は、皮膜が硬く変色しにくいというところにあります。
ニッケルは鉄に近い金属で、鉄より空気や湿気の影響を受けずらいことから、ニッケルメッキは装飾・防食の両面に利用されます。ただし、空気中で若干色が変わるため、美観ためにクロムメッキを施します。
調理器具 ／ 携帯電話 ／ 医療機器
ニッケルクローム
ニッケルクローム（＝装飾クローム）は、下地に電解ニッケルメッキの処理をした後、仕上げの化粧メッキとしてごく薄く施す処理です。
ニッケルメッキだけの処理よりも耐食性に優れます。素材自体にバフ研磨を行うことで外観性を上げることができ、表面をピカピカにさせたい部分に向いています。光反射性や熱反射性にも優れているため、自動車やオートバイの外観部品や、圧力計や温度計のケース・カメラなどの光学機器など、多くの場面で使われています。
自動車の外観部品 ／ 機器のケース ／ 光学機器
