亜鉛メッキ加工技術について

Galvanized

亜鉛メッキ加工とは、メッキ液に鋼材を浸し、
電気を介して表面に亜鉛皮膜を形成する技術です。
限りある資源を長く使うため、水中や土壌中、コンクリート中など
の厳しい環境下でも錆から素材を守ります。

亜鉛メッキ加工は一般的に鉄の防錆目的で施されることが多いですが、鋳物、銅、銅合金などの様々な金属にもメッキ処理をすることができます。

●対応可能寸法
有効寸法:500mm×400mm×1,200mm(処理槽の有効サイズ)
●対応可能膜厚
5μ、10μ、13μ
※詳しい対応の可否につきましては、お気軽にご相談ください。

亜鉛メッキ加工は、安価で錆に強いことが大きな特徴です。
大量生産も問題なく、低価格で防錆効果の高いメッキ加工処理が可能です。耐食性に優れ、錆や腐食に強いため、自動車の部品や建築材料、農業の分野など、幅広く使われます。長い耐用年数を期待できるため、メンテナンスが困難な場所やメンテナンスコストの高い場所に使用することで経済的なメリットも得られます。

●加工できる量
1日当たり:60,000dm2~80,000dm2程度
ハンガーラック数では650~700ハンガー
1個(試作や単品)~100,000個(量産実績)まで幅広く対応いたします。
※詳しい対応の可否につきましては、お気軽にご相談ください。

亜鉛メッキの基礎知識

亜鉛メッキの種類は大きく分けて3種類

シアン浴

古くから最も使用されてきた浴で、電流効率が80%程度でメッキ速度が比較的早いのが特長です。

・メリット

・二次加工性に優れています
・ランニングコストが安い
・管理が容易

・デメリット

・被膜均一性が悪い
・環境負荷物質を使用する(シアン)
・メッキ時の水素脆化が速い

ジンケート浴

近年、環境面での見直しにより増えている浴です。シアンを使用説苛性ソーダベースの浴で、電流効率が60%程度でメッキ速度が遅いのが特長です。

・メリット

・被膜均一性がよい
・耐食性が良い
・環境に優しい

・デメリット

・メッキ速度が遅い

酸性浴

電流効率が90%を超え、メッキ速度が速いのが特長です。メッキによるガスの発生が少なく、作業環境がよい。鋳物などの巣穴のある素材に適しています。

・メリット

・メッキ速度が速い
・素材を選ばず処理ができる
・メッキ時の水素脆化がほぼない

・デメリット

・二次加工性が悪い
・被膜均一性が悪い
・設備の老朽化が速い

当社では、ジンケート浴を使用した環境に優しい
亜鉛メッキ加工を行っております。

ベーキング処理技術(水素脆性除去処理)について

酸洗工程やメッキ工程で発生する水素を材料が吸収してしまうことにより、素材が脆くなる現象を水素脆性と言います。金属が水素を吸収して脆くなることで、バネや摺動部品などは割れ・折れなどの致命的欠陥となることがあります。金属が吸収した水素を取り除くことで、上記のような不具合を防止する処理をベーキング処理と呼び、200℃程度の温度で製品を2時間以上保つことにより、吸収した水素を取り除き強度を維持します。

その他の表面処理加工に関しても
ご要望等ありましたら
お気軽にご相談ください。

053-461-4614

有限会社 太陽メッキ工業所

亜鉛メッキ加工のプロフェッショナル集団

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